タイトルのイラストはもんちゃんのknowみその作者、もんちゃんの作品です
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 このページはお笑いエッセイのページです。かなりふざけた観点で面白おかしくなるように書いてます。僕の思想や考えを主張して世論に一石を投じようとか、議論を展開しようとか、そんなことはさらさら考えてないので、まじめに受け取って真剣に反論しちゃう人はこのHPには向きません。
 とくに、朝のニュースをみて「ネクタイが気にいらない」とテレビ局に電話したり、言葉狩りを趣味にしてるような高度な人は、どうぞ僕の知らないところで過激な議論でもしながら有意義な一生を全うしてください。アーメン。


最新のヒラエッセイ

最新3回分


2007年3月12日(月) 警察教育に異議あり

 日本の警察は優秀なのだろうか。
 日本の警察は、世界の中で、本当に優秀な部類にはいるのだろうか。
 数ヶ月前、郵便局に強盗に入った巡査長が逮捕された。そしてこんどは、パチンコ屋の店員から金をひったくった警部補が逮捕された。
 これはどうしたことなのだろう。
 これでも日本の警察は優秀と言えるのだろうか。
 これで、世界に誇れる警察官を育成していると言えるのだろうか。
 僕は大いに疑問を持っている。
 警察はこの事件を、大いに分析し、警察官の知識、技能そして資質について問題を感じ、教育のあり方を考え直すべきではないだろうか。
 手の内を知ってるはずじゃないか。警察が何をどう捜査して、どう犯人を絞るのか、何が証拠になるのか、どうしたら証拠を残さないのか、知ってるはずじゃないか!
 それなのにすぐ捕まるなんて、馬鹿じゃないの?
 せめて、数年間は逃げ回れる程度の人材の確保と教育をして欲しいものだ。

2007年3月7日(水) お袋さんとケツの穴

「お袋さんよ〜♪お袋さん〜♪」
 こりゃ、カラオケで僕がギャグって歌う曲目だ。作られて何年経つのかしらないけれど、今頃になってまだ話題になるのだからたいした歌だと感心してしまう。
 勝手に作品を変えられたら腹も立つし、すぐに謝らないで言い訳する森君の態度にも腹が煮えくりかえるというのはよくわかる。森くんにも言い分はあるだろうけれど、正論という見方では爺さんが正しい。
 しかし、この場合エンタの神様風に言えば、
「その件を森君に突きつけて『お前になんて二度と歌わせてやらないよーだ!』と意地悪を言って腹にくすぶった不快感を取り除こうとするのか、それとも虚勢を張って『今までのことは問わないし、気にしないさ、わっはっは。しかし、今後はオリジナルのまま歌ってくれたまえ』と人間の大きいところを見せつけるのかは、自由だ〜!」
 となるのだけれど、どういうわけかご本人は前者を選択した。
「自由だ〜」なのだから自由なのだけど、なにも人生の晩年に至って世間様に「わたしゃ大物じゃありません、小物です。ケツの穴、ちっさい爺さんです!」と暴露することもないんじゃないの? と思ってしまう。長年の努力の末やっと築いた偉人説を、一瞬にして「ただの爺さんだった」に自ら変えてしまった。
 見方を変えれば、「森には頭に来るけどファンのために歌うことは許す」くらいのことが言えないんじゃ、「世の中の傘になれよと教えてくれた」お母さんに、爺さん自身は恵まれなかったのだな、という悲しい話にも見えるのである。

2007年3月6日(火) アルツハイマー予防法

 会社で、産業医の健康相談を受けた。特に相談したかったことがあるわけではないのだが、人事部の担当者が「今日は誰も受ける人がいないんです。誰もいないと先生に悪いから、ちょっと来てくださいよ」と頼まれてサクラになった。
 部屋にはいるとすぐに先生が質問してきた。
「何かありますか?」
 こう聞かれても、何もないから困った。しかしなんとか僕は話を引っ張り出した。
「最近急に花粉症になったみたいで、くしゃみがひどいんです」
「ほほう。そりゃ花粉症ですね」
 だから花粉症だと言ってるのだ。
「抗ヒスタミン剤を呑むか、マスクでもするしかないのでしょうか?」
「そうですね」
 話は終わった。しょうがないから帰ろうとしたら、先生が僕を呼び止めた。せっかく暇つぶしに呼びつけたサクラを逃がすものかと、相手も必死だ。
「ストレスは、どうですか?」
「ストレス、ですか。特に自覚症状はないですけど・・・・・・」
 先生は身を乗り出した。
「自覚症状が出た頃には遅いのがストレスですよ。ストレスを馬鹿にしちゃいけません。御社にだって、ストレスで会社を辞めた人が何人もいらっしゃるでしょう?」
 特に営業職などで、客との折り合いが悪くて出社拒否症になっちゃう人がいる。昔は「根性がない」なんて言われたものだが、今では「ストレスによるなんとか症候群」なんて名前を付けて優しくしてくれるのだ。
「僕は特にないですねぇ」
「そうですか。最近物忘れが激しいなんて事も、ないですか?」
「ないですけど、なんですかそりゃ?」
「いや実は、最近では若年性アルツハイマーなんていうのもありましてね」
 アルツハイマーかよ!
「その、アルツハイマーになる原因の1つがストレスだとも言われているんですよ」
 何でもかんでもストレスのせいにしたがる昨今だが、アルツハイマーもそうらしい。
「強いストレスがホモシステイン酸という物質を増やすんですなぁ。この物質が、アルツハイマーの原因として注目されているんです」
「そうなんですか。じゃ、それを抑える薬ができたら、アルツハイマーは予防できるかも知れないですね」
 段々医学談義みたいになってきた。
「この会社には、パニック障害の人もいますよね、数名」
「らしいですね」
 従業員の病気のことは会社も秘密にしているので、誰がどうとはわからないが、噂くらいは耳に入っていた。
「まぁ、他にもいろいろありましてね、とにかくストレスが原因と思われる病気があれこれとあります。そしてついに、アルツハイマー君もか!ということになったわけです」
 なんだか先生は嬉しそうだった。そしてつづけた。
「そうなるとあーた、問題はホモシステイン酸なんかじゃありませんよ。根本のストレスにもう一度目を向けるべきでしょうな」
 そういうと、先生はニタニタ笑った。
「でも先生、ストレス回避なんて現実的には無理じゃないですか?」
 すると先生はまた身を乗り出した。
「そう。今となってはもう私もあなたも遅いと思います。しかし、これからの若い人には強力な予防策があるんですよ」
「なんですか?」
 僕がそう訪ねると、先生は静かに噛みしめるように言った。
「結婚しないことです」





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