ヒラエッセイ
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2002年4月15日(月) 発泡酒
「発泡酒ってうまいよね?」
「そうそう。最初はまずかっただろ、あれ。昔のノンアルコールビールみたいでよ」
「あれねー、まずかったよなぁ。でも今は違うよな。最近の発泡酒はほんとうまいよ」
「だよね。あれならさ、ビール買う必要なんてないよ」
「ぜーんぜんないよ。130円とかじゃん。ビール買うのはばかばかしいしさ」
「だいたいさ、味だってへたしたら発泡酒の方がうまかったりするじゃない。アホらしいじゃん」
「そうそう、開発に金かけてるからな、発泡酒は」
「味を研究してるんだよな。うちなんてもう、ビール飲んでないよ」
「うちもそうだよ、発泡酒で十分だ」
「そうそう、我慢してるとかじゃなくてさ、発泡酒の方がうまいって言うか、好みの発泡酒が決まっちゃうと、もうそっち飲みたいしね」
「そうなんだよな。貧乏根性とかじゃなくて、うまいから飲んでるだけなんだけどね。おれ、すでに発泡酒党だよ」
「おれもだよ。発泡酒ってうまいよなーっ!」
こんなに話が盛り上がっていた連中が、バーベキューのときに割り勘で買い物に行くと、どうしてビールを買ってくるんだろうか・・・・・・。
マズイって言えよ、正直に。